人生初のレッドスターをいただいたら、じわじわ嬉しかったという話。
はてなブログには「スター」というものがある。
誰かの記事に対して、読んだ人が「良かったよ!」とか「読みましたよ~」とか「頑張って!」とか、いろいろな気持ちを込めてポチッとする。

ブログ主は、自分の記事にスターが付くと大変うれしい。中には別になんとも思わない人もいるのかもしれないけれど、少なくともわたしは自分の書いたものにスターが付くとしんみりとうれしい。スターそれ自体はただそこにあるだけで、景品やポイントに替えたりすることはできない。けれども、好意や応援、足あととして、生きた人間が指を動かして付けてくれたものだから、わたしとしてはとってもうれしいものだ。
スターにはいろいろな色があり、有料のものもある。わたしは経済的にスターをお金で買える状況ではないこともあり、無限に付与される黄色のスターだけを使っている。無限に付与されるものなんて、世の中にいくつあるだろう。おかげでわたしはこのイエロースターをとても気軽に使っている。湯水のように使っている。もしスターでなく米だったら足軽3000人くらいを容易に養えるくらい使っている。
誰かの記事を読んだあとにコメントを残すことには勇気か理由が必要だ。しかしスターはポジティブな想いだけをほんのり残すことができる。贈られた相手もふんわりと想いを受け取る。「すごく良かったです^^」というコメントをもらうこととは違い、具体的な意味を持たないからこそ、スターは輝くのだと思う。
さて、そんな素敵なスターだけれども、色違いのスターに意味なんてあるのだろうか。例えば「水色のスターを100万個もらえたらマウイ島にプール付きの別荘をもらえる(ただし交通費は実費)」とかならともかくとして、本当に色が違うだけなら黄色だけでいいじゃない。わたしはずっとそう思っていた。
しかし、本日ひょんなことから赤いスターをいただいたのだ。最初は「おっ、赤だ」なんて思う程度だったのだけど、少しして気になってもう一度見に行った。スターは赤かった。「赤……赤だ」黄色いはずのスターが赤い。なんだか不思議な感じがした。しばらくしてまた見に行った。やはり赤かった。そのあとも見に行ったけれど、赤いスターはずっと赤かった。

赤い……なんだろう、この感じ。うれしい……のか?

赤い……赤いよ……黄色くないよ……

赤い!!!!レッドスター超赤い!!!
うおおおおおなんかうれしいいいいいい!!イヤッホー!!レッドスターイヤッホー!!

(その時の心理風景を描いてみました)
やられた。初めてのレッドスターは赤かった。(当たり前だ)
興奮したわたしは喜びと感謝を表すべく、レッドスターの横にイエロースターを3個連ねた。しかし冷静になって見てみると、その状態は「わたしがわたしのコメントを大絶賛している」というひどい状態だったので慌てて消した。ばかなの?
今日のまとめ
賛否はあると思いますが、スターについては「たかが色違い、されど色違い」でした。ガチャゲーやカードゲームで微妙なバージョン違いとかを必死で追い求める人たちの気持ちが少しわかったような気がします。
「色違いのスターなんて意味あんの?」
その問いに対して、わたしはこう答えよう。
「確実にじわじわきます。」
と。
さて、今回素敵な想い出をくださったのはSONOTAのcardmicsさんという方。貴重な体験をありがとうございました。下の記事では実際に1万円ではてなスターを購入して、レビューを書いておられます。
その他の記事もお得な情報を始め、読んでためになる内容ばかりです。
まだご存知でない方は、ぜひご覧になってみてください。
それではまた!
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最近よく見かける「ミニマリズム」について考えてみた
最近、ミニマリズムとかミニマリストとかいう言葉を頻繁に目にするようになった。ミニマリズムは日本語で表記すると「最小限主義」になるそうだ。あちこちのブログなんかを読んでいると、一時期非常~によく耳にした「断捨離」との関連性も高いようだ。シンプルライフ、なんて言葉も周辺でちらほら目にする。この、ジューシーにしたたる流行語感……果たしてこの言葉、数年後には残っているんだろうか。
最小限主義。字面だけ見ると、本当に必要なもの以外は持たない暮らしや人生を是とする主義だろうか。清貧、みたいなのもこのジャンルのイメージなのかな。
わたしもシンプルな暮らしには一定の憧れがある。けれども、あれやこれやと買い求めるうち、部屋は結構なモノで溢れている。パッと部屋を見回しても、パソコンにノートパソコン、プリンタはインクジェット複合機にテストプリント用のモノクロレーザー、デュアルディスプレイにサラウンドスピーカー、ペンタブレット、革靴3足にジーンズ6本、サングラス、椅子ふたつ、大量の書籍と漫画、3本ローラー……とても挙げきれないくらいだ。そして、これらのうち、毎日触れるものはごく一部だ。
今ひとつイメージが湧かないので調べていたところ、上記の記事(TEDのログ)に巡りあった。この記事を読んで「なるほどー!」と腑に落ちた。
記事内ではライアンさんが友人に促されて「一度持ち物のすべてを段ボールにしまい、必要な物だけを取り出して使う」という試みをしたとある。3週間後、持ち物の80%は触れることさえもなかったのだそうだ。とはいえ、特に驚きはない。わたしも部屋にあるモノのうち、「3週間触れることのないモノ」の比率は80%以上あると思う。もっとあるかもしれない。
ライアンさんはミニマリズムについて、こう結んでいる。
過剰に溢れかえる所持品を整理することで、人生のゴタゴタまでも整理出来る。そして要らないものを整理した後に残った必要なもの、例えば健康、人間関係、成長、貢献、コミュニティにフォーカスすることが出来るのではないでしょうか?
ふうむ。
わたしが今、部屋にあるおびただしいモノを整理したら、人生は果たして豊かになるんだろうか。いまひとつ想像ができない。痩せてサイズが合わなくなったスーツや、もう着ないけど、熱が出たときに着替え用に使うかも……なんていう理由で取ってある衣服、いつか読むかもと本棚に入っている書籍など、「今不要なもの」はいくらもある。でも、いつか使うかも……と思うとなかなか捨てられない。
今のところ、わたしの考えは「収納スペースもあるんだし、無理に捨てなくてもいいんじゃない?」といったところだ。断捨離断捨離と呪文のように唱えながら捨てまくったとしても、どうせまた同じものを買うに決まっている。ならば、持っていたほうがいいかな、と。ミニマリズムには完全に背を向けた格好だ。
モノは少ない方がいい。これはわかる。けれども、わたしにはモノを最低限にするための強い動機づけがない。本当にモノの多さが、人生を豊かにすることを妨げているのかしら。わからない。想像がつかない。
ライアンさんは、一度成功してカネやモノがあふれた暮らしに埋没して苦しみ、その中で幸福について見直す機会を得、結果、ミニマリストという生き方を発掘した。掘って、取り出して、叩いて、磨き上げるような過程を経て、彼はミニマリズムへとたどり着いた。それは彼にとっての解脱といっていいのだろうと思う。
しかし、わたしのようにぼんやりと生きてきた人間が本だのブログだのを読んで、いきなり断捨離だシンプルライフだミニマリズムだと熱病に冒されたようにお部屋や持ちモノをすっきりさせたとて、それは単にいつもと違うことをして気持ちいいだけのことなのではないのだろうか。「豊かな人生を送ること」にフォーカスすることは素晴らしいことだけれど、その前に自分にとっての「豊かな人生」とはどんなものか、よくよく考えてみる必要がある。
ミニマリズムは手段でしかない。
けれどもこうして流行になってくると、豊かな人生を送るためにモノを整理する、というのが、モノを整理すると豊かな人生を送れる、というふうに誤変換されてしまうことも多くなる。最悪の場合、ミニマリズムを曲解した男が全てを断捨離して全裸で歌舞伎町に降臨し、機動隊に包囲される中「ミニマラーイジーング!断捨離モード!」とか絶叫するけどまったく変身することなくSATに射殺(断捨離)されるとか、そういう悲劇も起きてしまうだろう。(起きるわけがない)

(誤った知識が拡散した例)
脱線した……手段と目的を履き違えても、その中から別なかたちの喜びや幸せ、気づきなんかを見出す人もあるだろうし、別にいいのかな……と。案外考えなしにモノを捨てまくったら本当に人生が豊かになったりして。何事もやってみなくてはわからないんだし。やっぱりわたしも試してみようかな……(笑)
さて、ライアンさんが書かれた『minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ』には、こうある。
ミニマリズムとは、有意義な生活や人生を送るためのツールだ。
誰もが探し求めている幸福(と断言しても問題ないですよね)を手に入れるためのツールなのだ。
幸せに暮らしたくないと思っている人はいないはずだけれど、ミニマリズムはその手助けになる。
ミニマリズムには特定のルールなんて存在しない。
ミニマリズムとは、単純に、生活の中から不必要なものをそぎ落として、本当に大切なものだけにフォーカスすることだ。
今日のまとめ
おそらく概念としてはずっと昔から存在するものなのでしょう。それが今、新しい言葉をまとって現れた。何年かしたら、違う言葉に置き換わっているかもしれない。最近ライフハックとかあまり聞かなくなったみたいに。でも、この概念はずっとずっと残っていくだろう。だって、みんな幸せになりたいもの。
とっても興味があります。
でもわたしはとりあえずライアンさんに倣って出世しまくって年収1000万オーバーになり、モノにあふれるところから始めたいです。誰か……エンプロイミー。このままだと、わたしが世の中から断捨離されそうです。チェーンジ!ミニマラーイジーング!(射殺)
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トピック「もうモノは必要ない」について