その後のわたし
Blog更新の停止を宣言してから10日。わたしはまだこうして生きている。
両親の助けを受けていくつかの気がかりを解消し、わたしは幾分か自由になれた。あとは社会に復帰するだけなんだ。でも、それが困難を極めている。どうしても動けないでいる。あと一歩が踏み出せない。
鬱なんだろうか、気がつくと己の内深くに沈み込んでしまって身動きが取れなくなっている。落ち込むとか悲しいとかではなく、あるのは虚無。その中に佇んでいるような。ホルマリン漬けの標本にでもなったみたいな気分。
これではいけないと、昨日からは部屋の明かりをつけてパソコンに向かうようにした。ともかく常時何かをして己が自分の内に沈まないようにする。とても大切なことのように感じた。
仕事を始めたらおそらく鬱になっている暇はなくなるだろうから、わたしの性格上少しずつ平常に戻ってゆくのだと思う。今は暇なのも良くないんだ。仕事はしていなくとも毎日タスクを決めてこなしていくようにしなければ。
パートナーは連続睡眠が3日続いたかと思うと、その後は早朝から起きて家事をしたりとまだまだ不安定な状態。我々はお互いに悪い影響を与えあっている面があり、同時に互いの存在に強く強く助けられてもいる。わたしは、もっとしっかりしなくては。
寝転がったり、座り込んだりして1日を過ごすと何も残らない。昨日日曜日だったはずなのに、明日また日曜日だったりする。何もしない一週間なんてあっという間だ。過ぎてみればただ絶望感だけが残り、それがまた自分を責める。何をしているんだよ、と。
昼夜問わず公園おじさんしていたのも、少しでも動いて何かを……という気持ちからだった。今も同じ気持ちでパソコンに向かっている。眠りこけているときと違い、何かしらをしていると、前向きな気持ちになる瞬間がある。それは大きなチャンスだ。その波に乗って一気に進む機会を、わたしははかっている。
この10日で、かつて迷惑をかけた人たちや、声をかけてくれていたのにレスポンスできなかった人たちに連絡を取ることができた。皆優しく、そしてわたしの心の傷になっていた事柄は幾人かの人たちの中ではとっくに忘れ去られていた。
過去の不始末に対しての謝罪は済ませた。音信不通もひとまず解消した。わたしはとうとう1年半前の自分に戻ることが可能になった。
でも、一歩が出ない。どうしても踏み出せない。やることはわかっている。それが容易なことも。
外に出たい。人と関わりたい。働きたい。笑いたい。パートナーと旅行行きたい。結婚したい。……したいことはたくさんある。頑張って体を動かせ、わたし。
世の中は打てば響く水面のようなもので、叩きかたこそあれ、暖かくエモーショナルなものだ。叩きかたは知っているんだ。それはこれまでの人生で学んできた。
あとは、叩くだけなんだ。
腕を高く上げ、強く振り降ろせ!
パートナーの特発性過眠症は間違いなく病だ。意志の強さや何かでどうにかなるものじゃない。ずっとそばで見てきたからわかる。でもわたしのは怠け病と臆病なんじゃないか。そんな風に思う。
必ず打ち勝ってみせる。
わたしに足りないのは、傍目に正視しかねるほどの、みっともないくらいの必死さだ。生きるための決意、家族を守るための覚悟だ。
……いろいろ考え続けて、ここのことを思い出して、Blog再開してみました。たぶんまた書きます。
書くと少し、心が軽くなる。