時計が狂ってイラつくかと思ったら案外楽しかった
腕時計、突然の大ハッスル
先日ヤフオクで落札した腕時計が突然凄まじいやる気を見せ始めてしまい、戸惑っている。1970年頃に製造され、英国軍でも使用されたという雰囲気抜群の腕時計。さすが軍で使用されていたものだけあり、シーンを選ばないシンプルで落ち着きのあるデザインが光る逸品だ。落札価格は1200円だけども。
何に戸惑っているかというと、日差の激しさ。ごく短時間で時間が結構ダイナミックに狂ってしまうのである。通常、機械式の時計が狂う場合は時間が遅れることをイメージすると思うけれど、わたしのものはすごい勢いで現実を置き去りにして未来へと邁進してしまう。
機械式の「姿勢差」と「日差」
機械式の時計には姿勢差というものがあるそうだ。
姿勢差とは、時計の姿勢(向き)によって誤差の度合いがばらつくことです。
ある時計が、文字盤上の時には進み、文字盤下にすると遅れる。
リューズが下になった時と、リューズが上になった時では進み具合が違う。というようなことになると、その時計は、姿勢差があるとされます。
正確な姿勢差の計測には決められたやり方があり、1週間後の誤差を7で割ったものをその時計の日差とみなすのだとか。わたしのは1週間も計測したら24時間狂って元に戻ってしまいそう……。
新しい習慣&楽しさが生まれた!
時間が狂うようになってから、わたしは今までしなかった行動をするようになった。「今何時だろう?」と腕時計を見て、そのあとiPhoneを出して時間を確かめるというものだ。こうして書くとすごい無駄なのだけれど、案外悪い気分はしていない。もともと、「時間の正確な表示」という機能に期待して購入したわけではないからだろうか。もちろん、不便かといえば不便に違いない。
でも今は(残念ながら)分刻みのタイトなスケジュールに追われているわけではないこともあり、この「腕時計の時間が狂う」という現象をとても面白く感じている。「時計を見れば現在時刻がわかる」というのは一般的に当然のことであって、これを疑う余地はほとんどない。けれども、わたしの腕時計はそうではない。腕に巻いた時計が表示している時間は、「だいたい合ってるけれども、おそらく正確ではない」のだ。これには「たまに嘘や間違いが載っている辞書」みたいな楽しさがある。現在の時刻を知るために、本来1アクションで済むところを2アクションかけるバカバカしさ。なんとも愛おしい。
実際のところ、わたしの腕時計に対する愛着は増した。
同時にますます浮世離れしている自分も垣間見えて、愕然としたりもした。普通なら狂いまくる腕時計なんてイライラしてはめてられないんではなかろうか。実用的な意味でも日常使うことは厳しいだろう。それなのにわたしは大喜び。
わたし、社会復帰……できるの?(くずれ落ちる)
時計がバンバン進んじゃうことのメリット
同じ狂うにしても、遅れるよりはガンガン進んじゃうほうが全然良い。誰かと約束があるときでも早めの行動を取ることができるし、なによりこの時間を超越した感じ!アメリカンコミックのHERO、ザ・フラッシュになったかのような気分だ。
わかりますか?この進んでる感じ!
もし時計が遅れてたら路地裏の濡れそぼった負け犬みたいな感じになっちゃいますが、進んでいるというだけでこんなにポジティブになれるんですね!万能感!(錯乱)
はは……
久しぶりのとうもろこしゲット!
生協で小平産のとうもろこしが安く売っていたので購入した。1本125円。品種はゴールドラッシュ。わたしたちが一番好きなのはしあわせコーンだけれど、これもかなり美味しい。
むいてむいて
醤油&みりんのたれにクルクル回しながら漬けて、
はけでタレを塗り塗りしながら焼いて焼いて(このあたりでたまらない香りが)
いただきまーす!うおおおお久しぶり!
甘くて香ばしく、一粒一粒がプリップリで食感も素晴らしかった。パートナーとともに大喜びで食べた。ひとり2本でも余裕で食べきることができるほどのおいしさ。
やはりとうもろこしは最高だ。とうもろこしは最高だ。
週末にはしあわせコーンを買いに行こう。ついでにナスや枝豆なんかも。旬の採れたてお野菜は本当にすばらしい。
本日のまとめ
とうもろこしは美味しい。
時計も可愛くてたまらない。
でも、このままではいけない。